非認知能力とは

非認知能力とは、知能検査や学力検査では測定できない能力を意味し、「やる気、忍耐力、協調性、自制心」など、人の心や社会性に関係する力です。自分を動機づけて高めようとしたり、自分の感情をコントロールしたりしながら、自分と他者を大切にできる非認知能力の育成が、社会のなかで求められています。

非認知能力の詳細

ピアノを通じて以下の能力を伸ばす事が出来ると言われています。

 

①目標を達成する力

 

「忍耐力」最後までやり抜く力

★1曲をマスターするためには何度も間違えて諦めない事が大切です。ピアノは常に小さな忍耐力を使い、鍛える事が出来ます。

 

「意欲」積極的に取り組もうとする力

★上手になりたいという気持ちを育てます。弾けなかった曲がだんだん弾けるようになる高揚感を知ることで意欲も向上してきます。

 

「自己制御」自分の行動をコントロールする力

★ピアノを習う上で大切な要素。例えば椅子に座るという単純な事でも、自分の興味関心をコントロールしてレッスン中は自己制御出来るようになります。

 

「自己効力感」自分なら出来ると鼓舞する力

★ピアノは小さな達成感の積み重ねが出来るため、成長を実感できます。譜面に書いてある意味の分からない記号に意味を見つけ、自在に操れるようになる達成感もその一つです。

 

「目標への情熱」目標に向かって集中する力

★一曲仕上げる事もそうですが、発表会などの場で練習の成果を共有出来、失敗を恐れない勇気を得るために練習し、もし失敗しても次に向けて力に出来るようになります。

 

②他者と協働する力

 

「社会的スキル」社会の中で他者と関係を築ける力

常に講師という大人と一対一で接しているため、徐々に両親以外の大人との距離感や交流の仕方を理解します。

 

「協調性」互いに譲り合い調和を図れる力

講師を独占出来る時間は限られており、決められた時間内にレッスンする事で次の生徒さんが来る前にシールを選ぶなど決断したりかたずけをする事が出来るようになります。

 

「信頼」信頼関係を築ける力

まさに講師との関係で、特に発表会前と後では明らかに信頼関係が変わってきます。「練習したら上手くなる」という当たり前の事も、実際にやってみて結果が出ないと理解出来ない事です。

 

「共感」他者の感情を理解できる力

1曲毎に作曲者の心情が込められています。他社との共感を音で感じる事が出来るのは、音楽を理解するうえでとても重要です。もちろん講師との関係も大きく関わってきます。

 

「社交性」人や社会と上手く付き合える力

上記の通り、両親以外の相手と1対1で毎週対話して同じ目標に向かって努力する。時には注意され、涙する事もあるのですが、次のレッスンではすっかり忘れて元気。これも大切な経験になります。

 

「敬意」相手を敬い尊重出来る力

 

講師との関係で、特に発表会前と後では明らかに信頼関係が変わってきます。「練習したら上手くなる」という当たり前の事も、実際にやってみて結果が出ないと理解出来ない事です。

 

「思いやり」相手の立場や気持ちを理解できる力

常に講師という立場の大人と一対一で接しているため、徐々に両親以外の大人との距離感や交流の仕方を理解します。

 

③情動を制御する力

 

「自尊心」自分を大切にする力

生徒さんが小さいうちは弾き間違えるたびに癇癪を起すお子さんや、「もう弾かない!」と怒り出すお子様もいます。しかし、少しづつ弾けるようになり成功体験を重ねる事で自信が出て感情を爆発させる事は無くなってきます。

 

「自信」自分の能力や価値を信じる力

小学校3年生までにレッスンを始めると、絶対音感が付くお子さんがいます。また、譜面や鍵盤との相関性を理解して弾けるようになると、好きな曲が自分の能力で弾けるようになります。続けることで自分の能力が向上している事を実感出来ます。

 

「楽観性」前向きな気持ちを持てる力

半年から1年続けると、難解に思えた譜面や鍵盤がどうすれば正しく弾けるようになるか分かってきます。それも練習の回数に殆ど比例して弾けるため、いずれは弾けるようになるだろうという気持ちで練習できるようになります。これも小さな成功体験の積み重ねが出来るピアノの効果です。

 


クラングファルベだから身に付く

残念ながらピアノを習うだけで上記の能力が全て身に付くというわけではありません。よくある広告に書いてある効果は本人の理解や努力によってもたらされ、周りのバックアップによってようやく身に付くものと考えます。

 

例えばグループレッスンでは講師との関係性が数倍の時間をかけないと構築できません。お子様の意識が分散され、大人と1対1になる時間は非常に少ない。また、親御さんや他の生徒さんも一緒だとなおさら目を気にして自分を出す事をためらいます。

 

また、発表会の方向性が明らかに「収益目的」である教室が多く、テキストに載っている曲を弾くだけの「日常の延長」のような発表会ではやる意味すらありません。ピアノ以外の楽器や歌で「ピアノを弾く」事に関しての自信は得られず、個人ではなく団体で上がるステージと、自分の選んだ曲を独りで壇上に上がって演奏する事に比べて明らかに緊張感や達成感の差が出てしまいます。

 

ピアノを利用して収益化を目指す会社組織では、効果を優先して費用を抑えるという発想は生まれません。

大手教室や学校で教えていた講師が自分の理想とするレッスンを思う存分することが出来る環境がクラングファルベにはあります。


将来の年収にも良い影響がある

もちろんお金が全てではありません。ですが、親として子供に財産を残すより、財産を生み出せる能力を育ててあげる事こそが本当の教育と考えます。財産とは金品等だけではありません。特に差が顕著なのは「経験」「体験」の差です。自然に触れ合う事や体を動かす事などはご家庭でも休日に出来る事ですが、継続的に他の大人と接し、自分の意見を言う。共感する。成功体験をするなど多くの「経験」を与える事が出来るのが「マンツーマンレッスン」の良い所であり、ピアノ教室に通った経験のあるお子さんが、東大に受かるという成功の一つにおいて重要な要素になっている所以です。

指を使う事で祖先は知能を得ましたが、現代においても脳の大きさや重さを比較すると、ピアノを習った事のある人とそうでない人との差は1.3倍以上あるという研究結果があります。

これはすなわちパソコンやスマホで言うところの「容量」の差であり、記憶による差が出る「認知能力」においても、体を動かす「運動神経」においてもその差を確認できます。

小さなお子様に先取り教育はある程度「自信」を付ける意味では効果的ですが、それ以上に器である「脳」の容量や神経伝達に影響を及ぼす処理能力を鍛える「ピアノ」は目には見えませんが確実にお子様の脳に良い影響を与えています。

 


発表会の役割と効果

発表会の内容でも他では得られない経験を提供しています。特に初心者向けの小さな会場で行う発表会では出演者や希望者による「お仕事体験」も行われ、司会や照明、音響などの裏方を任されることでリーダーシップを取り、責任感や達成感を得ることの出来るイベントを提供しています。もちろん、この発表会自体も数か月前から「目標設定」をし、最後までやりぬく「忍耐力」や諦めてしまおうとする誘惑に打ち勝つ「自己制御」「自己効力感」「目標への情熱」をもって参加するわけです。そして、演奏が終わると演奏内容は覚えていなくても、観客からの拍手や照明の眩しさを忘れないといいます。発表会は「素晴らしい演奏」をするところではありますが、それ以上に「参加し、継続して練習し、諦めずに続け、勇気をもってステージに上がり、最後まで力を出し切り、達成感や充実感と共に反省や後悔も同時に感じ、次への切り替えや目標設定につながる気持ちを持つ事にあります。発表会に来てくれた時点で目標の半分以上は達成しているわけです。この大切な機会を利用してお金儲けをするのではなく、手間暇がかかってもお子様の成長のために創意工夫をしていくのが我々クラングファルベ音楽教室の姿勢です。


最後に

ここまで読み進めて下さった保護者の方には説明が必要ないと思いますが、昔からお嬢様のための習い事と言われているピアノ。これがお子様の発育において様々な良い影響を及ぼす事は数字や実績において明らかであり、ハーバード大学など多くの研究機関で証明された確実に脳に良い習い事である事は間違いありません。問題はお子様に求める「忍耐力」や「自己制御」などを我々大人が持てるかどうかという悩ましい問題点があります。

お子様はご両親よりも今の段階で優れています。それは吸収力であり、すさまじい勢いで日本語という難解な言語をマスターし、それを駆使して反抗すらしてくるようになります。この時期にさらなる成長を促すのが脳育です。小学校3年生頃から脳は硬直しはじめ、急激に吸収力が落ちるそうです。最近の研究で死ぬまで脳は成長するようなのですが、ゴールデンタイムは小3までという事になります。もちろん、小3以降は大人の話を聞く能力が高いため、理解するスピードが速く、練習量で補う事により花開く能力もあることは確かですが、やはり3歳ごろからの吸収力には敵わない部分も多いです。この時期にマンツーマンレッスンにより社交性や敬意、共感力なども含めて成長させることで、社会に出てからの「年収」にも大きく影響があるという研究結果が多く出ています。皆様がピアノという習い事をさせてみようかと、ここまで読み進めていただいたのは、保護者の方がすでにお子様にとって良いものは何かという疑問を検索などによって調べ、たどり着いていただいたのがこの文章という事になります。「プロになるわけでもないのにピアノなんて社会に出て役に立たないだろう」というセリフは、ピアノを習う上でご両親やご親戚から言われる事も多いでしょう。

しかし、社会的に成功している「お嬢様」を育てる親御様たちが、何故ピアノを習わせるのか。という疑問には答えがあります。非認知能力が社会において重要であり、ピアノを利用した「鍛錬」により数年かけて形成される「人間性」こそが社会でも役に立つスキルである事を理解しているからに他なりません。

ピアノは高額で、マンツーマンで習うのは非常にお金がかかります。かといって一部のお金持ちだけがこの多大なる恩恵がある習い事を独占しても良いのだろうか。リーズナブルでご自宅からも遠くない場所で得られる「成功体験」教室を目指すクラングファルベはいつも定員一杯ですが日々生徒様の成長を考えて運営しております。